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此処はポケモン擬人化軍隊企画、『御旗のもとに』参加キャラの専用ページです。 設置H20.2.29
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「少尉。しょーいっ」
天蒼上等兵から掛けられた声に、はっと顔を上げる。

大丈夫 ―― そう言おうとして言葉を止める。
あぁそうだ。少尉のあたしが休まなければ、彼らも休みをとれないんだ。
実際、あたしが休んでも休まなくても彼らは己の判断で休憩を取れる。
それでも ―― 此処は軍隊なのだから。

「レプト准尉。付近に反応は?」
「ん~~……っと……ぉ」
熱源探査機と二酸化炭素測定器の反応を見ていたレプト准尉が、四方の結果に首を振る。
「さっき助けた人で此処は最後みたいね」
「そう」

少し休憩 ―― と声を上げれば、付近に散開していた隊員達が「あー」だの「うー」だの呻きながら、水分を取りに集まってくる。
―― あっちの班はまだ余力があって…、その隣の班はちゃんと休ませないと次にダウンする。あぁ、脱水症状は…起こしてない…わね。
その様子をぼんやり眺めていれば、「少尉もちゃんと休まないと駄目」とレプト准尉から睨まれた。
「顔色悪いわよ」
「………そうかし…ら?」
首を傾げて聞き返せば、思いっきり頷かれて栄養補助のゼリー飲料のパックを渡された。
「…………」
手元のパックとレプト准尉の顔を往復させる事数度。
しぶしぶゼリー飲料に口を付ければ、「良し」と頷いてレプト准尉がその場を離れる。
「………………」
もっくもっくと大人しくゼリー飲料を呑んでいると、天蒼上等兵が恐々あたしの顔を覗き込んで来た。
「……何?」
「いえ。…あー、本当に顔蒼いんスね」
「はいこれ」と彼が手に乗せたのは ―― 。
「……ヒメリの実?」
「其処で生ってたんで。少尉食べといた方が良いっスよー」
水で洗われて雫を垂らした実を噛めば、ぴりっとした刺激が頭を醒ます。
「……美味し」
「あー。やっぱり少尉気力使い過ぎー」
「……………」
もこもこと木の実を齧りながら視線を逸らす。
「しょーいー。少尉が一番休み取って無いんスからねっ。ちゃんと休んで下さいよ~?」


………この後他の隊員にまで言われた。
………もっとしっかりしよう。


+++++

土砂崩れが微妙にストレスにつながるのはディアが鋼っ子だからです^^
(地震怖い 大地の力怖い…ガタガタ)
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―― 雨水に洗われて泥濘む土砂の上に、大小様々な足跡が重ねられて行く。
―― 長く伸びた足跡は泥濘で滑ったもの。
―― 浅い足跡を上から押し潰す二対の足跡は、救助者を担架で運んだもの。


―― 泥濘の上に刻まれた足跡は
―― 命を救う為に走り回った者たちの痕跡


「要救助者発見!意識有り!レプト准尉、三次元座標の計測と他に熱源無いか確認して!!」

斜面から覗いた手を握り返し、声を張り上げて小太刀を構える。

「他熱源無し。障害物も無いわ。土塊だけよ!!」
「おっけいっ!!アルマ軍曹行くわよ!!」
「はい」
「レプト准尉サポートお願いっ」
「はいはい」
「天蒼上等兵、カウント5、水影軍曹とタイミング合わせて引き抜いて!!」
「ラージャッ」

「5,4,3,2,1」
「いきますっ」

あたしの氷の牙が救助者の周囲の土砂を凍りつかせると、重火器からカトラスに持ち替えたアルマ軍曹が凍って安定した土砂を切り払う。
開いた隙間を縫ってレプト准尉の電磁浮遊が救助者を包み込むと、天蒼上等兵と水影軍曹が浮いた土砂の間から引きずり出す。

「……っ、救助者確保ー!!」
「! 少尉、崩れます!!」

水影軍曹の注意がとんだ。
彼の危険予知を聞きながら、既にあたしの飛剣は熱を纏い、焔火を纏った飛剣は土砂に火の牙を立てる。
沸き立つ水蒸気。
炎の牙で水分を奪われた泥は、細かな砂になって降り注ぐ。
それをアルマ軍曹のかぜおこしが纏め上げ、離れた所に誘導した。

「大丈夫。そっちは!?」
「んー脈はしっかりしてるし…泥を呑んだ様子は無いわね。早々に気絶してたのかしら」
「今空軍の方と連絡がついて、医療隊へ搬送してくれるとの事です」

レプト准尉の言葉に安堵の息を吐くと、改めて土砂の山に視線を遣る。


―― あと、どれだけの人がこの土砂の下敷きになっているんだろう。


「……少尉。行方不明の確定は…」
「……まだよ。まだ情報隊から正確な人数が出て来てないわ」

今も、麓の避難所では情報隊による安否確認が行われている。
家族単位で纏まって避難している人達の確認は早いだろう。
……難しいのは、旅行などで単身入山した人達が居た場合の確認だ。

「少尉!此方でも生存者が!!」

小隊の一人が上げた声に、握り締めていた拳を解いて手を叩く。

「さあっ、次も助けるわよ!!」

『はい』と上がる声を連れて、次の場所へと向かう。



―― 早く、助けないと。



頭の何処かで、焦った声がループしていた。
まるで棒倒しで砂山を削った時の様に、萌ゆる緑に覆われていた山の一角が、大地の色を露わにその山肌を晒している。
水を含んで流れ出たその断面は、遠目に見れば鍾乳石の様に滑らかだ。


―― 土砂崩れで一角を削り取られた山は…酷く痛々しいものだった。


「……………」
現場に急行する…その移動の間に情報隊から渡された、現場の航空写真。
それよりも数段陰惨な光景が目の前に広がっていた。
「……被害状況は」
「まだ確定出来て無いわねえ~。土石流に襲われた麓の民家が数軒あったけど…辛うじて住人は無事だったって報告があっただけ。
 ……入山者や、山の周辺に居て巻き込まれた人達の数は…まだ確認がとれてないわ」
レプト准尉の報告も…甚だ不確定。

「……助けるわよ」
「りょーかい。探索能力を持った子と熱源関知能力を持った子を振り分けてチームを組ませるわね」



リミットは、3日間。
梅と辛い物と野菜が美味しい季節になりましたね!!
梅酒を仕込もうと思ったら…間に合うか怪しい時期になってしまいました^^;
杏が並んでるんで杏酒仕込もうかなっ^^
梅蜜は梅シロップのもっと濃い目のヤツです。
カキ氷に掛けて食べてもうまし~。


災害救助も頑張りますぜ!!
でも土砂崩れってうちの娘ピンチフラグですか?
いやいや!全員無事の全員救助目指します!!

んでもって炊き出し班に入りたい、なー…^^

日付改竄して七夕話。
………ルクスさん、お借りしてま、す…[壁]_-)))コソコソ

部下の天蒼上等兵視点です。
出発準備中。

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