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此処はポケモン擬人化軍隊企画、『御旗のもとに』参加キャラの専用ページです。 設置H20.2.29
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―― 雨水に洗われて泥濘む土砂の上に、大小様々な足跡が重ねられて行く。
―― 長く伸びた足跡は泥濘で滑ったもの。
―― 浅い足跡を上から押し潰す二対の足跡は、救助者を担架で運んだもの。


―― 泥濘の上に刻まれた足跡は
―― 命を救う為に走り回った者たちの痕跡


「要救助者発見!意識有り!レプト准尉、三次元座標の計測と他に熱源無いか確認して!!」

斜面から覗いた手を握り返し、声を張り上げて小太刀を構える。

「他熱源無し。障害物も無いわ。土塊だけよ!!」
「おっけいっ!!アルマ軍曹行くわよ!!」
「はい」
「レプト准尉サポートお願いっ」
「はいはい」
「天蒼上等兵、カウント5、水影軍曹とタイミング合わせて引き抜いて!!」
「ラージャッ」

「5,4,3,2,1」
「いきますっ」

あたしの氷の牙が救助者の周囲の土砂を凍りつかせると、重火器からカトラスに持ち替えたアルマ軍曹が凍って安定した土砂を切り払う。
開いた隙間を縫ってレプト准尉の電磁浮遊が救助者を包み込むと、天蒼上等兵と水影軍曹が浮いた土砂の間から引きずり出す。

「……っ、救助者確保ー!!」
「! 少尉、崩れます!!」

水影軍曹の注意がとんだ。
彼の危険予知を聞きながら、既にあたしの飛剣は熱を纏い、焔火を纏った飛剣は土砂に火の牙を立てる。
沸き立つ水蒸気。
炎の牙で水分を奪われた泥は、細かな砂になって降り注ぐ。
それをアルマ軍曹のかぜおこしが纏め上げ、離れた所に誘導した。

「大丈夫。そっちは!?」
「んー脈はしっかりしてるし…泥を呑んだ様子は無いわね。早々に気絶してたのかしら」
「今空軍の方と連絡がついて、医療隊へ搬送してくれるとの事です」

レプト准尉の言葉に安堵の息を吐くと、改めて土砂の山に視線を遣る。


―― あと、どれだけの人がこの土砂の下敷きになっているんだろう。


「……少尉。行方不明の確定は…」
「……まだよ。まだ情報隊から正確な人数が出て来てないわ」

今も、麓の避難所では情報隊による安否確認が行われている。
家族単位で纏まって避難している人達の確認は早いだろう。
……難しいのは、旅行などで単身入山した人達が居た場合の確認だ。

「少尉!此方でも生存者が!!」

小隊の一人が上げた声に、握り締めていた拳を解いて手を叩く。

「さあっ、次も助けるわよ!!」

『はい』と上がる声を連れて、次の場所へと向かう。



―― 早く、助けないと。



頭の何処かで、焦った声がループしていた。
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