此処はポケモン擬人化軍隊企画、『御旗のもとに』参加キャラの専用ページです。 設置H20.2.29
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2008/05/24 (Sat)
21:42:34
◇カウントダウン(部下視点)
部下の天蒼上等兵視点です。
出発準備中。
出発準備中。
けたたましい館内放送。
呼び起こされるのは焦燥感よりも、やっぱりかと言う呆れに近い。
「出発は何時ですか?」
「明日。空・情報編成の先発隊が今日出発。あたし達は海軍艦隊に空軍と相乗りして上陸。
今の内に各々の武器を今一度点検しておきなさい。それは自分の身を守るものよ」
矢継ぎ早に指示を出して会議の為に部屋を出て行った、僅か2つ3つ上の上官を見送り、「ふむ」と息を零す。
「……気にはなってたんですけどねー」
「どうしました。天蒼上等兵」
独り言を聞きつけた色違いのヨルノズク軍曹が、整備の為にバラした銃を組み立てながら此方に話掛ける。
「や、ウチの少尉、軍人としての誇り云々とかって一回も言ってないっスよね」
「言いませんよ」
「御国の為云々も言わないっスよね」
「聞いた事無いですね」
ウチの上官は、思えばラジオやニュースでお偉いさんが二回に一回は言う『国民たるもの、御国の為に全身全霊を賭して…』といった言葉を使わない。
「……なんでですかね」
「それはねー」
女言葉のポリ2准尉が、楽しそうな声で背後からにょっきりと生えた。
「うわっ!?」
「あの子『大義』とかって大っ嫌いなのよん」
「……や、軍人でしょ?普通誇りとか名誉って好きなんじゃねーっスか、軍人って」
「でも、あの子がそんなの欲しがってる様に見える?あの性格見て解るでしょ?上の命令より現場の状況。兵を使い捨てにするのも大っ嫌い」
並べれば青臭く、どれだけ綺麗事を言っているのかと思う言葉の数。
…でも、と一呼吸置いて准尉は笑う。
「少尉の持論は
『国の為に民が居るんじゃ無い。民の為に国が有る』
『国が豊かになっても、民が豊かにならなきゃ意味がない』
『政治家の懐を潤す為にあたしらは戦っているんじゃ無い』、よ」
あの子は――軍人と言うより傭兵ね。
「利用されるのは頭に来て、此方に命を懸けさせる癖に、顔も見せない依頼人は信用しない。安全な所でヌクヌクしているお偉いさんは大っ嫌い。
だからあの子は、アタシ達の先頭に立って戦場に斬り込む。そして部下に無茶はさせない。それがあの子なりの誠意と信用の表現よ。アタシ達、部下に対する」
つくづく肝の据わった少尉さんねー。
カラカラと笑う准尉に同意の意を込めて軍曹が笑い返す。
「……とどのつまり…変わり者?」
「あら。そうは言うけど小隊の皆は彼女を慕ってるのよ」
「…まあ…俺も働きやすいですけどねー」
+++++
ディアの行動は正義感と言うよりかは『筋が通って無いのがイヤ』です。
わーお。
呼び起こされるのは焦燥感よりも、やっぱりかと言う呆れに近い。
「出発は何時ですか?」
「明日。空・情報編成の先発隊が今日出発。あたし達は海軍艦隊に空軍と相乗りして上陸。
今の内に各々の武器を今一度点検しておきなさい。それは自分の身を守るものよ」
矢継ぎ早に指示を出して会議の為に部屋を出て行った、僅か2つ3つ上の上官を見送り、「ふむ」と息を零す。
「……気にはなってたんですけどねー」
「どうしました。天蒼上等兵」
独り言を聞きつけた色違いのヨルノズク軍曹が、整備の為にバラした銃を組み立てながら此方に話掛ける。
「や、ウチの少尉、軍人としての誇り云々とかって一回も言ってないっスよね」
「言いませんよ」
「御国の為云々も言わないっスよね」
「聞いた事無いですね」
ウチの上官は、思えばラジオやニュースでお偉いさんが二回に一回は言う『国民たるもの、御国の為に全身全霊を賭して…』といった言葉を使わない。
「……なんでですかね」
「それはねー」
女言葉のポリ2准尉が、楽しそうな声で背後からにょっきりと生えた。
「うわっ!?」
「あの子『大義』とかって大っ嫌いなのよん」
「……や、軍人でしょ?普通誇りとか名誉って好きなんじゃねーっスか、軍人って」
「でも、あの子がそんなの欲しがってる様に見える?あの性格見て解るでしょ?上の命令より現場の状況。兵を使い捨てにするのも大っ嫌い」
並べれば青臭く、どれだけ綺麗事を言っているのかと思う言葉の数。
…でも、と一呼吸置いて准尉は笑う。
「少尉の持論は
『国の為に民が居るんじゃ無い。民の為に国が有る』
『国が豊かになっても、民が豊かにならなきゃ意味がない』
『政治家の懐を潤す為にあたしらは戦っているんじゃ無い』、よ」
あの子は――軍人と言うより傭兵ね。
「利用されるのは頭に来て、此方に命を懸けさせる癖に、顔も見せない依頼人は信用しない。安全な所でヌクヌクしているお偉いさんは大っ嫌い。
だからあの子は、アタシ達の先頭に立って戦場に斬り込む。そして部下に無茶はさせない。それがあの子なりの誠意と信用の表現よ。アタシ達、部下に対する」
つくづく肝の据わった少尉さんねー。
カラカラと笑う准尉に同意の意を込めて軍曹が笑い返す。
「……とどのつまり…変わり者?」
「あら。そうは言うけど小隊の皆は彼女を慕ってるのよ」
「…まあ…俺も働きやすいですけどねー」
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ディアの行動は正義感と言うよりかは『筋が通って無いのがイヤ』です。
わーお。
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