此処はポケモン擬人化軍隊企画、『御旗のもとに』参加キャラの専用ページです。 設置H20.2.29
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大変大遅刻なバレンタイン記事です…!
遅くなってしまい、申し訳ありませんでしたっ!!
うへへ…しかも長い…orz
うう…カトレアさん方ともチョコ作りしたかったのですが……泣く泣く入れられず…うっ…orz
タイトル訳は『スフレは焦げたか焼き忘れたか』で、ある映画の有名なセリフが元です。
チョコのレシピを探してたら一緒に見つけたので…!
遅くなってしまい、申し訳ありませんでしたっ!!
うへへ…しかも長い…orz
うう…カトレアさん方ともチョコ作りしたかったのですが……泣く泣く入れられず…うっ…orz
タイトル訳は『スフレは焦げたか焼き忘れたか』で、ある映画の有名なセリフが元です。
チョコのレシピを探してたら一緒に見つけたので…!
◇Did did it scorch or did it forget to be burnt the souffle?
(スフレは焦げたか焼き忘れたか)
去年は色々楽しかった筈の日。
それが一年経っただけでこんなに頭を悩ませる日になるとは…なぁ…。
チョコを湯煎に掛けながら、もっと気楽に作っていた去年のバレンタインを思い出す。
マカロンに生チョコ、クッキーにブラウニー。
『疲れた時には甘い物』っていうから。仕事の合間にでも手軽に摘めるお菓子を色々作って皆に配った。
アカガネ少尉もリク少尉もよく食べる(特にアカガネ少尉)から、その後でパウンドケーキも作って。
ライス中尉にはブランデーとカラメルコーティングをしたアーモンドも。
……ルクス少尉には…唐辛子入りのチョコもあげた。
もっともそれはバレンタインから随分経った日で。
唯単に美味しかったし、同じ辛党のルクス少尉もこれなら食べれるんじゃないかな、と思ったから。
……今思い返せば「ルクス少尉が食べれそうなチョコ」を見つけれたのが嬉しくて随分はしゃいでたんだよね…。
想い返せば思い当たる節は色々多かったんだ。
思い出した恥かしさの勢いで泡立て、何時もよりずっと早く出来上がったメレンゲを入れるのは、味で分けた二つのボウル。
甘いのと、苦いの。
メレンゲの三分の一を切る様に混ぜいれて、生地が馴染んだら残りのメレンゲも入れて、泡を潰さないように切り混ぜる。
掌サイズの型に収まったのは、甘いのが三つに苦いのが一つ。
甘い方には胡桃を散らし、苦い方にはフランボワーズを沈めて。
オーブンの上に型を乗せたら、天板にお湯を張ってオーブンに。
さてオーブンのスイッチを入れようかと手を伸ばして、頭の中で響いたのは、ある洋画の一場面。
"A woman happily in love, she burns the souffle.
『幸せな恋をしている女性は、スフレを焦がす。
A woman unhappily in love, she forgets to turn on the oven. "
不幸な恋をしている女性はオーブンのスイッチを入れ忘れる』
じっとオーブンの中を見詰めれば、確かにあたしが焼こうとしてるのはスフレタイプの…湯煎焼きのふわっとしっとりガトーショコラ。
ぽちりとオーブンのスイッチを入れれば、型がオレンジの光を反射する。
ルクス少尉が甘いものを摂ってる所はそんなに見た事無い。普段飲んでるコーヒーもブラックだし。
だから去年ルクス少尉が食べれそうな唐辛子チョコを見つけた時は嬉しかったんだけど……そうして悩んだのが今年のバレンタイン。
流石に唐辛子チョコは手作り出来ない。
でもだからって折角のバレンタイン。出来れば既製品じゃなくて、手作りしたい。
だから…ルクス少尉の分のチョコケーキは出来る限り甘味の無いビターチョコを使って作った。
此処までで失敗はしてない…と思うけど、焼き上がるまで判らない。
そしてルクス少尉の口に合うかも…。
「………………………………何をやってるんだ」
「Σ!!」
予想もしていなかった声に、オーブンの前でうじうじと落としていた肩が跳ね上がる。
後ろを振り返ればそれこそ「何をやってるんだ」と言いたげな表情のルクス少尉が立っていた。
「な、何でルクス少尉が此処にいるの!?」
「…………………軍の共有設備を使いに来るのに許可がいるのか?」
呆れ半分。
あたしの動揺なんぞ何処吹く風で、ルクス少尉は食器棚からカップを取り出しコーヒーを淹れると、流しを見て軽く眉を寄せた。
「あああああ!!今っ、今洗うんだから流し見ないでーっ!!」
焼いてる間に洗おうと思ってた、使い終わったままの調理器具が鎮座する流し台の前からルクス少尉を押し出して、濡らしたスポンジに洗剤を付ける。
ボウルや泡立て器に付いた生地の残りカスは、水を入れてうるかしていたボウルの中でゴムベラを使ってこそぎ落とす。
同じ様にボウルの中の生地も落とすと、カスの浮いたボウルの水を水切り袋をはめた三角コーナーに捨て、スポンジで洗う。
かっしょかっしょ。器具を洗いながらオーブンの様子を窺えば、コーヒー片手にオーブンの中を見ているルクス少尉の姿。
「!?!?!?」
な、なんでまだ居るの!?
や、ルクス少尉が居るのは別に嬉しい…からいいんだケド!けど!!
なんで好きな人にあげるバレンタインチョコの焼き上がりを、あげる当人にまじまじと見られてるのさ!?
「あ…あのルクス少尉……」
「……………なんだ」
「べ、別にそれは見てても面白くないから見なくてもいいんじゃないかな、と…、思うんだけ、ど……」
もそもそごにょごにょ。
「…………失敗でもしてるのか」
「う、や、まだ焼き上がってないから何とも…。味は失敗してない…と思う」
「ルクス少尉の分以外は」と付け加えたら、頭上からの冷ややか~な視線が痛いです…。
「何をした」
「いや…寧ろ何もしてなくて…。普通…よりは無糖に近いビターのガトーショコラ…」
「…………なら別に変な味にはなってないだろう」
「そうだけど……ルクス少尉辛い味好きでしょう?」
だから辛いチョコでも…って思ったんだけど……美味しそうな辛いチョコのレシピを思いつかなくて」
「………別にチョコにこだわる必要は無いだろう」
「だ、だってルクス少尉にチョコあげたかったし…っ」
「…………………………」
「バレンタインだし……。ならせめて甘さ減らした苦いチョコケーキなら、まだルクス少尉に食べて貰えるかなって…」
上目遣いで見上げた何時ものポーカーフェイスが、心なしか読めそうで読めない微妙な表情に見えて。
瞬けば、ふいと視線を逸らされた。
う…、やっぱり辛いほうが良かったのかな…。
「………やっぱり駄目…かな…?」
「………………」
「食べ」て「美味しい」と感じるかはその人次第で。
そして心寄せる人に食べて貰うなら、出来るならその人が食べて「美味しい」と思って貰えるような味にしたい。
そう――思って作ったけれど、自信より不安の方が勝る。
「…………食べないと言った覚えは無いが?」
「あ…え、と…じゃあ…貰ってくれる、の?」
「…………………そう言っている」
そっぽを向いて告げられた言葉に耳を疑い、じわりと頭に染み込むまで数秒。
溢れるのは嬉しさと、驚きと。
ルクス少尉にしてみれば、普段の会話の一つでしかない言葉。
それでもあたしの頬を弛ませるには十分で。
「ありがとね、ルクス少尉っ!」
「………なんでお前が礼を言う」
「チョコ貰ってくれたから~」
「……まだ焼き上がってもないだろう」とオレンジの熱が零れるオーブンを眺めるルクス少尉の肘をくいくい掴んで。
「オマケでなんか一回ルクス少尉の言う事、あたしのできる範囲で聞いちゃうからね~」
書類整理とか雑用とか~。
満面の笑みで機嫌良く指を折って見上げれば、「…………オマケが付く理由が解らん」と嘆息が降って来る。
「辛いチョコを作れなかったお詫びとか、チョコ貰ってくれるお礼とか?」
「………なんだそれは」
「いーのっ!あたしが何かしたかったの!」
言い切ればルクス少尉から返って来るのは妙な沈黙で。
それでも沈黙しているルクス少尉から拒否とかが返って来ない事にふやりと笑う。
……さっきまで、あれだけうじうじと悩んでいたのが嘘みたい。
……うん、今日はあたしが皆の夕飯も作ろう。
んで、ルクス少尉の好きな……と言っても直接聞いた訳じゃなくて、よくルクス少尉が箸をつけていた料理だけど……も作ろう!!
(貴方が好きです)
綺麗に焼けたケーキとは裏腹に、未だに告げられない想いに心が甘く焦げる。
+++++
大変大遅刻で申し訳ありませんっ!!
ルクスさんと、お名前だけですがライスさん、アカガネさん、リク君をお借りしました!!
(スフレは焦げたか焼き忘れたか)
去年は色々楽しかった筈の日。
それが一年経っただけでこんなに頭を悩ませる日になるとは…なぁ…。
チョコを湯煎に掛けながら、もっと気楽に作っていた去年のバレンタインを思い出す。
マカロンに生チョコ、クッキーにブラウニー。
『疲れた時には甘い物』っていうから。仕事の合間にでも手軽に摘めるお菓子を色々作って皆に配った。
アカガネ少尉もリク少尉もよく食べる(特にアカガネ少尉)から、その後でパウンドケーキも作って。
ライス中尉にはブランデーとカラメルコーティングをしたアーモンドも。
……ルクス少尉には…唐辛子入りのチョコもあげた。
もっともそれはバレンタインから随分経った日で。
唯単に美味しかったし、同じ辛党のルクス少尉もこれなら食べれるんじゃないかな、と思ったから。
……今思い返せば「ルクス少尉が食べれそうなチョコ」を見つけれたのが嬉しくて随分はしゃいでたんだよね…。
想い返せば思い当たる節は色々多かったんだ。
思い出した恥かしさの勢いで泡立て、何時もよりずっと早く出来上がったメレンゲを入れるのは、味で分けた二つのボウル。
甘いのと、苦いの。
メレンゲの三分の一を切る様に混ぜいれて、生地が馴染んだら残りのメレンゲも入れて、泡を潰さないように切り混ぜる。
掌サイズの型に収まったのは、甘いのが三つに苦いのが一つ。
甘い方には胡桃を散らし、苦い方にはフランボワーズを沈めて。
オーブンの上に型を乗せたら、天板にお湯を張ってオーブンに。
さてオーブンのスイッチを入れようかと手を伸ばして、頭の中で響いたのは、ある洋画の一場面。
"A woman happily in love, she burns the souffle.
『幸せな恋をしている女性は、スフレを焦がす。
A woman unhappily in love, she forgets to turn on the oven. "
不幸な恋をしている女性はオーブンのスイッチを入れ忘れる』
じっとオーブンの中を見詰めれば、確かにあたしが焼こうとしてるのはスフレタイプの…湯煎焼きのふわっとしっとりガトーショコラ。
ぽちりとオーブンのスイッチを入れれば、型がオレンジの光を反射する。
ルクス少尉が甘いものを摂ってる所はそんなに見た事無い。普段飲んでるコーヒーもブラックだし。
だから去年ルクス少尉が食べれそうな唐辛子チョコを見つけた時は嬉しかったんだけど……そうして悩んだのが今年のバレンタイン。
流石に唐辛子チョコは手作り出来ない。
でもだからって折角のバレンタイン。出来れば既製品じゃなくて、手作りしたい。
だから…ルクス少尉の分のチョコケーキは出来る限り甘味の無いビターチョコを使って作った。
此処までで失敗はしてない…と思うけど、焼き上がるまで判らない。
そしてルクス少尉の口に合うかも…。
「………………………………何をやってるんだ」
「Σ!!」
予想もしていなかった声に、オーブンの前でうじうじと落としていた肩が跳ね上がる。
後ろを振り返ればそれこそ「何をやってるんだ」と言いたげな表情のルクス少尉が立っていた。
「な、何でルクス少尉が此処にいるの!?」
「…………………軍の共有設備を使いに来るのに許可がいるのか?」
呆れ半分。
あたしの動揺なんぞ何処吹く風で、ルクス少尉は食器棚からカップを取り出しコーヒーを淹れると、流しを見て軽く眉を寄せた。
「あああああ!!今っ、今洗うんだから流し見ないでーっ!!」
焼いてる間に洗おうと思ってた、使い終わったままの調理器具が鎮座する流し台の前からルクス少尉を押し出して、濡らしたスポンジに洗剤を付ける。
ボウルや泡立て器に付いた生地の残りカスは、水を入れてうるかしていたボウルの中でゴムベラを使ってこそぎ落とす。
同じ様にボウルの中の生地も落とすと、カスの浮いたボウルの水を水切り袋をはめた三角コーナーに捨て、スポンジで洗う。
かっしょかっしょ。器具を洗いながらオーブンの様子を窺えば、コーヒー片手にオーブンの中を見ているルクス少尉の姿。
「!?!?!?」
な、なんでまだ居るの!?
や、ルクス少尉が居るのは別に嬉しい…からいいんだケド!けど!!
なんで好きな人にあげるバレンタインチョコの焼き上がりを、あげる当人にまじまじと見られてるのさ!?
「あ…あのルクス少尉……」
「……………なんだ」
「べ、別にそれは見てても面白くないから見なくてもいいんじゃないかな、と…、思うんだけ、ど……」
もそもそごにょごにょ。
「…………失敗でもしてるのか」
「う、や、まだ焼き上がってないから何とも…。味は失敗してない…と思う」
「ルクス少尉の分以外は」と付け加えたら、頭上からの冷ややか~な視線が痛いです…。
「何をした」
「いや…寧ろ何もしてなくて…。普通…よりは無糖に近いビターのガトーショコラ…」
「…………なら別に変な味にはなってないだろう」
「そうだけど……ルクス少尉辛い味好きでしょう?」
だから辛いチョコでも…って思ったんだけど……美味しそうな辛いチョコのレシピを思いつかなくて」
「………別にチョコにこだわる必要は無いだろう」
「だ、だってルクス少尉にチョコあげたかったし…っ」
「…………………………」
「バレンタインだし……。ならせめて甘さ減らした苦いチョコケーキなら、まだルクス少尉に食べて貰えるかなって…」
上目遣いで見上げた何時ものポーカーフェイスが、心なしか読めそうで読めない微妙な表情に見えて。
瞬けば、ふいと視線を逸らされた。
う…、やっぱり辛いほうが良かったのかな…。
「………やっぱり駄目…かな…?」
「………………」
「食べ」て「美味しい」と感じるかはその人次第で。
そして心寄せる人に食べて貰うなら、出来るならその人が食べて「美味しい」と思って貰えるような味にしたい。
そう――思って作ったけれど、自信より不安の方が勝る。
「…………食べないと言った覚えは無いが?」
「あ…え、と…じゃあ…貰ってくれる、の?」
「…………………そう言っている」
そっぽを向いて告げられた言葉に耳を疑い、じわりと頭に染み込むまで数秒。
溢れるのは嬉しさと、驚きと。
ルクス少尉にしてみれば、普段の会話の一つでしかない言葉。
それでもあたしの頬を弛ませるには十分で。
「ありがとね、ルクス少尉っ!」
「………なんでお前が礼を言う」
「チョコ貰ってくれたから~」
「……まだ焼き上がってもないだろう」とオレンジの熱が零れるオーブンを眺めるルクス少尉の肘をくいくい掴んで。
「オマケでなんか一回ルクス少尉の言う事、あたしのできる範囲で聞いちゃうからね~」
書類整理とか雑用とか~。
満面の笑みで機嫌良く指を折って見上げれば、「…………オマケが付く理由が解らん」と嘆息が降って来る。
「辛いチョコを作れなかったお詫びとか、チョコ貰ってくれるお礼とか?」
「………なんだそれは」
「いーのっ!あたしが何かしたかったの!」
言い切ればルクス少尉から返って来るのは妙な沈黙で。
それでも沈黙しているルクス少尉から拒否とかが返って来ない事にふやりと笑う。
……さっきまで、あれだけうじうじと悩んでいたのが嘘みたい。
……うん、今日はあたしが皆の夕飯も作ろう。
んで、ルクス少尉の好きな……と言っても直接聞いた訳じゃなくて、よくルクス少尉が箸をつけていた料理だけど……も作ろう!!
(貴方が好きです)
綺麗に焼けたケーキとは裏腹に、未だに告げられない想いに心が甘く焦げる。
+++++
大変大遅刻で申し訳ありませんっ!!
ルクスさんと、お名前だけですがライスさん、アカガネさん、リク君をお借りしました!!
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