此処はポケモン擬人化軍隊企画、『御旗のもとに』参加キャラの専用ページです。 設置H20.2.29
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2008/06/01 (Sun)
21:27:54
◇日常と、非日常の間奏曲 (5/29)
シェルビーさんお借りしましたっ!!
陸軍基地付近
陸軍基地付近
「死にたくは無いんでしょう?」
まだ朝も早い時間。
白み始めた東の水平線から、空と海が同じ色に染まっていく。
朝焼けの空と海は、此処が戦場なのが勿体無いと思える程に綺麗で。
…そう。隣で風にさらわれている細くて長い銀髪も。
「そりゃあ……当たり前やろ」
「なら、生き残るって覚悟を決めなさい」
「……ただ…そやかて」
「『生き残る為には相手を殺さないといけない』?」
目深に被った帽子の鍔で陰になった眼が、窺うようにあたしを見る。
身長から言えばあたしが見上げる側なのに、帽子の下で上目遣いで見られている気がするのは何故かしら。
「シェル。…なんで敵兵を殺さないといけないのかしら?」
「戦争…やからやろ」
「まあそうだけれど…結局は敵の戦力を削るのが目的。で、その一番手っ取り早い方法が、前線の敵兵を殺す事」
オーケィ?と顔を見れば、渋々ながら小さく頷くのが判った。
「その次に手っ取り早いのが敵の指揮官を殺す事。その次が相手の補給路を絶つ事。でも手っ取り早い手段があるのなら…敵の戦力を面倒臭く削れる方法もあるって事」
シェル、と士官学校時代からの同級生にして同僚の、細作りな輪郭を見上げてキッパリと。
「相手を殺せるのかってふらふら考える暇があったら、いっそ殺さないで倒すっていう覚悟を決めなさい」
「…って」
帽子の鍔の下。
陰になって判然としない、薄い色の眼が丸く見開かれる。
「ええ!?」
「だって殺す覚悟はつかないんでしょう?」
「やって…そやかて…俺ら軍人やんか……」
「殺したくないって考えながら斬りつけて、結果相手を手の施しようがない瀕死に至らしめて凹むよりは、最初っから殺さないと決めて、相手の手足の自由を奪って後方に送り返しなさい。
氷結効果のある技は、あんたの方が多いんだから」
彼が腰に佩いている古い拵えの長刀に眼をやる。
あたしにも相手の行動に制限を掛ける技は使えるけれど、彼が使える技程多くは無い。
「シェル。はっきり言うけど…今から自分が殺される、仲間が殺されるって覚悟が出来る?」
「……………」
「だから、考え方を変えるの。
殺されるかもというのなら、生きて帰ると覚悟を決めなさい。
誰かが殺されるというのなら、誰かを守る覚悟を。
……相手を殺すのは本当に最後の手段。それでも下手に手加減をして仲間が殺されたら意味が無い。だから、少ない手数で相手を戦闘不能に持ち込みなさい。
……生きている仲間を見捨てないのは、あたし達も、そして相手も同じよ」
「……出来るんかいな…そないな事」
「まあ正直個人の力量次第ね。……それでも、あんた程の力量があれば…出来る筈よ」
戦場で、相手を殺すより殺さない方が難しいのは経験して判っている。
それでも……戦場で不殺を貫いた人物をあたしはなまじ知っているから…夢物語ではないのだと、足掻きたい。
「………むずいで。ほんま」
「そうね。だから強制はしないわ。
あんたが自分の筋を通せる戦い方をすれば良い。
でも ―― あたしはあんたが、殺した敵の数を数えて喜ぶ様な奴になって欲しくは無いわ」
「そないな……俺だってイヤや」
「そうね。あたしも嫌。だから――頑張りましょう」
こつりと拳でシェルの肩を叩いて笑う。
それでも固い表情のシェルの両頬をうにんとひっぱって無理矢理笑わす。
「ひょ、ひぃあ!」
「あんたは小隊長でしょ。小隊の長が始めっから悲壮な顔してどーすんの」
うっにーうにうにうにうっにー。
あ、畜生。男の癖に何だこのキメ細かい肌。
「ひゃからって」
シェルの頬から手を離してにやりとシェルの顔を覗き込む。
うっすら涙目で、引っ張られて赤くなった頬を押さえて憮然と口を尖らせるシェルの姿に微笑んで、ぽすぽす帽子越しに頭を撫でる。
「なんやねんほんまに…」
「んー?ようやく何時ものシェルの顔になったと思ってね~♪」
くるりと方向転換。
陸軍基地の方に向けて歩き出せば、その隣に幾らか落ち着いた顔のシェルが並ぶ。
「しぇっるー」
「ナニー」
「死んじゃ駄目よ」
「わかっとる」
―― さあ、朝が来た。
―― 平和な間奏曲が終わって
―― 無慈悲な行進曲の指揮が振られる
+++++
シェルビーさんお借りしましたっ!!
口調等訂正ありましたらビシビシご指摘お願いします…orz
シェルさんのほっぺうにうにしちゃって御免なさい^^
えへへへへへ……同級生…^q^
士官学校時代も軽い掛け合いしてたらいいなーと…妄想が^^
まだ朝も早い時間。
白み始めた東の水平線から、空と海が同じ色に染まっていく。
朝焼けの空と海は、此処が戦場なのが勿体無いと思える程に綺麗で。
…そう。隣で風にさらわれている細くて長い銀髪も。
「そりゃあ……当たり前やろ」
「なら、生き残るって覚悟を決めなさい」
「……ただ…そやかて」
「『生き残る為には相手を殺さないといけない』?」
目深に被った帽子の鍔で陰になった眼が、窺うようにあたしを見る。
身長から言えばあたしが見上げる側なのに、帽子の下で上目遣いで見られている気がするのは何故かしら。
「シェル。…なんで敵兵を殺さないといけないのかしら?」
「戦争…やからやろ」
「まあそうだけれど…結局は敵の戦力を削るのが目的。で、その一番手っ取り早い方法が、前線の敵兵を殺す事」
オーケィ?と顔を見れば、渋々ながら小さく頷くのが判った。
「その次に手っ取り早いのが敵の指揮官を殺す事。その次が相手の補給路を絶つ事。でも手っ取り早い手段があるのなら…敵の戦力を面倒臭く削れる方法もあるって事」
シェル、と士官学校時代からの同級生にして同僚の、細作りな輪郭を見上げてキッパリと。
「相手を殺せるのかってふらふら考える暇があったら、いっそ殺さないで倒すっていう覚悟を決めなさい」
「…って」
帽子の鍔の下。
陰になって判然としない、薄い色の眼が丸く見開かれる。
「ええ!?」
「だって殺す覚悟はつかないんでしょう?」
「やって…そやかて…俺ら軍人やんか……」
「殺したくないって考えながら斬りつけて、結果相手を手の施しようがない瀕死に至らしめて凹むよりは、最初っから殺さないと決めて、相手の手足の自由を奪って後方に送り返しなさい。
氷結効果のある技は、あんたの方が多いんだから」
彼が腰に佩いている古い拵えの長刀に眼をやる。
あたしにも相手の行動に制限を掛ける技は使えるけれど、彼が使える技程多くは無い。
「シェル。はっきり言うけど…今から自分が殺される、仲間が殺されるって覚悟が出来る?」
「……………」
「だから、考え方を変えるの。
殺されるかもというのなら、生きて帰ると覚悟を決めなさい。
誰かが殺されるというのなら、誰かを守る覚悟を。
……相手を殺すのは本当に最後の手段。それでも下手に手加減をして仲間が殺されたら意味が無い。だから、少ない手数で相手を戦闘不能に持ち込みなさい。
……生きている仲間を見捨てないのは、あたし達も、そして相手も同じよ」
「……出来るんかいな…そないな事」
「まあ正直個人の力量次第ね。……それでも、あんた程の力量があれば…出来る筈よ」
戦場で、相手を殺すより殺さない方が難しいのは経験して判っている。
それでも……戦場で不殺を貫いた人物をあたしはなまじ知っているから…夢物語ではないのだと、足掻きたい。
「………むずいで。ほんま」
「そうね。だから強制はしないわ。
あんたが自分の筋を通せる戦い方をすれば良い。
でも ―― あたしはあんたが、殺した敵の数を数えて喜ぶ様な奴になって欲しくは無いわ」
「そないな……俺だってイヤや」
「そうね。あたしも嫌。だから――頑張りましょう」
こつりと拳でシェルの肩を叩いて笑う。
それでも固い表情のシェルの両頬をうにんとひっぱって無理矢理笑わす。
「ひょ、ひぃあ!」
「あんたは小隊長でしょ。小隊の長が始めっから悲壮な顔してどーすんの」
うっにーうにうにうにうっにー。
あ、畜生。男の癖に何だこのキメ細かい肌。
「ひゃからって」
シェルの頬から手を離してにやりとシェルの顔を覗き込む。
うっすら涙目で、引っ張られて赤くなった頬を押さえて憮然と口を尖らせるシェルの姿に微笑んで、ぽすぽす帽子越しに頭を撫でる。
「なんやねんほんまに…」
「んー?ようやく何時ものシェルの顔になったと思ってね~♪」
くるりと方向転換。
陸軍基地の方に向けて歩き出せば、その隣に幾らか落ち着いた顔のシェルが並ぶ。
「しぇっるー」
「ナニー」
「死んじゃ駄目よ」
「わかっとる」
―― さあ、朝が来た。
―― 平和な間奏曲が終わって
―― 無慈悲な行進曲の指揮が振られる
+++++
シェルビーさんお借りしましたっ!!
口調等訂正ありましたらビシビシご指摘お願いします…orz
シェルさんのほっぺうにうにしちゃって御免なさい^^
えへへへへへ……同級生…^q^
士官学校時代も軽い掛け合いしてたらいいなーと…妄想が^^
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