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此処はポケモン擬人化軍隊企画、『御旗のもとに』参加キャラの専用ページです。 設置H20.2.29
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後編です。
ルクスさんと、お名前だけですがリク君と黒藍君をお借りしました^^
黒藍君…最早野沢菜軍医で定着して御免なさい…orz
余談ですが、ディアは軍医の皆さんは○○軍医で呼びます…^^;

……私軍人企画さんの初戦争でも船乗って食堂で茶ー飲んだ気がする…^q^(しかもその時は余ったパン頂戴してサバランまで焼いた…orz)
本当に飲食の描写好きだな自分^^;

現時点、思いっきりディアの一方通行です^q^

コーヒーを冷まし冷ましなんとか飲み終えて、連れ立ってそれぞれの部屋に戻る道すがら。
他の皆はもう寝てしまったかしらと考え…ふと思ったのは陸軍最年少の少尉の事。
「そういえば…第一大隊はリク少尉だけだけれど…この前士官学校卒業した少尉達には初の戦争になるのよね……」
そう言えば野沢菜軍医も今回が初だったか…と、よくリク少尉と話をしてたり、ルクス少尉を兄ちゃんと呼んで、治療するだのしないだのと追いかけっこを繰り広げる少年軍医の顔を思い出した。
「………心配か?」
「んー…」
「……心配するのは勝手だが、それはあいつらの能力を疑っているのと同じ事だ」
「……心配なんかじゃないわよ」
ただ。
「あたしが好きじゃないだけよ。仲間を傷つけられるのが。仲間が死んでいくのが」
この職業、怪我なんて訓練時でも付き物だ。たとえ重傷でも、たとえ瀕死でも。死ななければ良い。死ぬ事さえなければ…生きてるだけでも充分だと思える程に、生と死の境界は薄い。
それでも、怪我が増えれば増える程、生還率はガタガタと落ちて行く。――最後は運の勝負だ。
「だからあんまり無茶しないでよ。唯でさえ突撃中隊なんて異名が付いてるんだから」
「…………無茶をするなと言う奴に限って無茶をしでかしてる気がするが?」
「あー。そーいう事言う?これでもし、あたしが無事で、ルクス少尉が負傷なんてなったら、帰った時に何か奢りなさいよ?や、むしろルクス少尉の激辛料理が食べたい」
アカガネ少尉に激辛料理のフルコース食べさせた時は、食べさせるのに夢中でルクス少尉の料理をつまみ食いするのを忘れてたのだ。
「………『もし』とか付けている時点で可能性が薄いがな……。逆はどうする」
「勿論あたしが奢るわよ。なんだったらルクス少尉の好きな料理作ったって良いし」
「…………両方だったら?」
「その時は……」
まだ三ヶ月しか経っていないのか。それとも、もう三ヶ月も経ってしまったのか。
楽しかった思い出に笑みを零す。

「また一緒に激辛料理のフルコースでも作りましょうか」


歩幅の違う靴音を立てて、先に着いたのはルクス少尉に割り当てられた船室。
「それじゃ」
「………ああ。早く寝ろよ」
カチャリとドアを開けるルクス少尉の背中に手を伸ばしたのは、本当に無意識で。
きゅむりと背中に抱きつけば、見上げなければ顔も見れない長身の動きが止まる。
「賭け。不成立にしたら怒るわよ」
ルクス少尉の背中に頭を押し付け、振り払われる前に離れて笑う。
「それじゃ、おやすみなさいルクスしょーい」
「まった明日~」とひらり手を振って、歩くには少し早い調子で部屋の前から立ち去った。

―― 走って逃げ出さなかったのは、あたしのせめてもの意地。
明日になれば、硝煙と血の匂いの中で刀を握る日々が来るのだ。
だから今、この眠りに就くまでの間だけでも。
あの僅かの感覚を覚えたままで 居たかったのです。




戦う事は怖くなくて
刃を向けられる事も怖くなくて

ただ
貴方に逢えなくなる事が
怖いのです


+++++

「不成立にしたら怒るわよ」=「死んだら怒るわよ」
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