此処はポケモン擬人化軍隊企画、『御旗のもとに』参加キャラの専用ページです。 設置H20.2.29
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2008/05/29 (Thu)
22:11:26
◇一寸先の闇 1 (5/27)
5/27夜・軍艦内にて。
長いので分けました^^;
ルクスさんお借りしましたー!!
長いので分けました^^;
ルクスさんお借りしましたー!!
割り当てられた船室でベッドに転がり、何となく天井を見上げる事早十数分。
航海は順調で、このままなら明日の午後か夕方には例の無人島に着くとの事。
船は急ごうにも急げない。
低速で運行している時の燃費は良いが、高速で走らせようとすると途端に燃料を馬鹿喰いして燃費が悪くなるのだと…教えてくれたのは誰だったか……。
だから、明日の午後までは…気を急いても仕方が無い訳で…。
(小太刀の手入れも、飛剣の手入れも済んだし……あとは……)
それでも持て余した時間を如何しようかと、ベッドの上に転がっていたのだが……それでも無為に時間を喰い潰している事に変わりは無く。
かといって明日になってしまえば、もうこんなゆっくりとした時間を楽しめるかは判らない。
平和な日常はサヨウナラ。
喧騒と血と硝煙の日常がコンニチワ、だ。
早々に寝てしまうのが…勿体無いと思ってしまい。それでも暇だからと同僚達の部屋を訪ねに行くのも気が引けて。漫然とこうしてベッドに転がるしか出来ないと言うのは……なんだかなぁと呆れてしまう。
(お茶でも飲んで来ようかな…)
そんなに遅い時間でもないし、お湯位は貰えるだろう。
……もしかしたら、誰かと会えるかもしれないし。
そうと決まれば善は急げ。
いそいそと身支度を整え、ハンガーに掛けてあったコートを羽織ると、乗船してからいの一番に覚えた、食堂だの給湯室だのがある一角へと向かって靴音を立てた。
船内の狭苦しい廊下を右へ左へ。
それでも人が擦れ違える余裕があるから、そんなに狭いと思う程ではないのだろうケド。やっぱり圧迫感がある。
給湯室で私物のインスタントコーヒーをお湯で溶きながら、結局道すがら誰にも会わなかったなぁと溜息一つ。
結局は――、と砂糖の入って無いコーヒーを啜りながら、ぼんやりと天井の灯りを見る。
―― 仲間の顔を見て、安心したかったのだろう。
明日になれば顔を合わせるのだろうけれど、上陸となる明日になれば皆軍人としての顔になっているだろうから。
「…………」
ぼんやりと手元のカップに目を落として溜息一つ。
「…………まだ起きていたのか」
不意に掛けられた声に驚いて、びくっと肩を跳ね上げた拍子に、まだ大して飲んでいなかったコーヒーが手に跳ねてプチ惨事。
「~~~っ!!」
服に跳ねなかったのは僥倖。……とは言え、あたしは熱に弱い種族であるからして。しかも声を掛けてきたのが――気付いたのがつい最近とはいえ――『同僚だから』を言い訳にするにはちょっと苦しい好意を抱いている相手だったのだから……。
「ちょっ、声掛けるなら声掛けるって先に言ってよ!!」
……パニクったって、仕方ないでしょう?
「…………………お前、無理な事を言っている自覚はあるか?」
さも「呆れています」と言わんばかりの無表情で平坦な声を掛けるルクス少尉をぎっと睨み、水道から細く水を垂らして手を冷やす。
タオルで拭えばうっすらと赤くなった程度。
まあこの位なら大丈夫か。
「で、どうしたのルクス少尉?」
「………いや」
「通りがかっただけだ」と素っ気無く答えるルクス少尉に、「そう?」ともにょもにょ曖昧に首を傾げ、「飲む?」とコーヒーを勧めてみたら素気無く断られた。
「………早く寝ろ」
「あ、待って待って。今飲み終わるから」
そのまま立ち去ろうとしたルクス少尉を引き止め、幾らか湯気の薄くなったコーヒーに口を付ける。
「……………これで舌まで焼いたら間抜けだがな」
「しないわよっ!!」
航海は順調で、このままなら明日の午後か夕方には例の無人島に着くとの事。
船は急ごうにも急げない。
低速で運行している時の燃費は良いが、高速で走らせようとすると途端に燃料を馬鹿喰いして燃費が悪くなるのだと…教えてくれたのは誰だったか……。
だから、明日の午後までは…気を急いても仕方が無い訳で…。
(小太刀の手入れも、飛剣の手入れも済んだし……あとは……)
それでも持て余した時間を如何しようかと、ベッドの上に転がっていたのだが……それでも無為に時間を喰い潰している事に変わりは無く。
かといって明日になってしまえば、もうこんなゆっくりとした時間を楽しめるかは判らない。
平和な日常はサヨウナラ。
喧騒と血と硝煙の日常がコンニチワ、だ。
早々に寝てしまうのが…勿体無いと思ってしまい。それでも暇だからと同僚達の部屋を訪ねに行くのも気が引けて。漫然とこうしてベッドに転がるしか出来ないと言うのは……なんだかなぁと呆れてしまう。
(お茶でも飲んで来ようかな…)
そんなに遅い時間でもないし、お湯位は貰えるだろう。
……もしかしたら、誰かと会えるかもしれないし。
そうと決まれば善は急げ。
いそいそと身支度を整え、ハンガーに掛けてあったコートを羽織ると、乗船してからいの一番に覚えた、食堂だの給湯室だのがある一角へと向かって靴音を立てた。
船内の狭苦しい廊下を右へ左へ。
それでも人が擦れ違える余裕があるから、そんなに狭いと思う程ではないのだろうケド。やっぱり圧迫感がある。
給湯室で私物のインスタントコーヒーをお湯で溶きながら、結局道すがら誰にも会わなかったなぁと溜息一つ。
結局は――、と砂糖の入って無いコーヒーを啜りながら、ぼんやりと天井の灯りを見る。
―― 仲間の顔を見て、安心したかったのだろう。
明日になれば顔を合わせるのだろうけれど、上陸となる明日になれば皆軍人としての顔になっているだろうから。
「…………」
ぼんやりと手元のカップに目を落として溜息一つ。
「…………まだ起きていたのか」
不意に掛けられた声に驚いて、びくっと肩を跳ね上げた拍子に、まだ大して飲んでいなかったコーヒーが手に跳ねてプチ惨事。
「~~~っ!!」
服に跳ねなかったのは僥倖。……とは言え、あたしは熱に弱い種族であるからして。しかも声を掛けてきたのが――気付いたのがつい最近とはいえ――『同僚だから』を言い訳にするにはちょっと苦しい好意を抱いている相手だったのだから……。
「ちょっ、声掛けるなら声掛けるって先に言ってよ!!」
……パニクったって、仕方ないでしょう?
「…………………お前、無理な事を言っている自覚はあるか?」
さも「呆れています」と言わんばかりの無表情で平坦な声を掛けるルクス少尉をぎっと睨み、水道から細く水を垂らして手を冷やす。
タオルで拭えばうっすらと赤くなった程度。
まあこの位なら大丈夫か。
「で、どうしたのルクス少尉?」
「………いや」
「通りがかっただけだ」と素っ気無く答えるルクス少尉に、「そう?」ともにょもにょ曖昧に首を傾げ、「飲む?」とコーヒーを勧めてみたら素気無く断られた。
「………早く寝ろ」
「あ、待って待って。今飲み終わるから」
そのまま立ち去ろうとしたルクス少尉を引き止め、幾らか湯気の薄くなったコーヒーに口を付ける。
「……………これで舌まで焼いたら間抜けだがな」
「しないわよっ!!」
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