此処はポケモン擬人化軍隊企画、『御旗のもとに』参加キャラの専用ページです。 設置H20.2.29
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2008/08/01 (Fri)
23:56:15
◇山笑う
「おーい。ディーアー」
「………へ?」
ぼんやりと聞こえた声に瞬くと、「寝るなー」とライス中尉が目の前で手を振っていた。
ライス中尉の言ってる意味が判らなくて首を傾げ、そこで漸く自分が食事中だったのを思い出した。
-----
行方不明者の全員救助の一報が全隊に届き、あたし達陸軍は土砂災害現場から下山すると集合場所である避難所を目指した。
陸軍他、空軍海軍、負傷者の処置に当たっていた医療隊に、行方不明者の洗い出しをしてくれた情報隊。
そして避難所で配給活動や慰安演奏を行っていた軍楽隊。
―― それぞれの三日間が終わって。
―― さて、それぞれへとへとになりつつお湯を借りて泥を落とし、三々五々に集合するとちらほら聞こえる「お腹空いたー」の五文字。
…… そのぼやきに口火を切ったのは誰だったか。
『炊き出しすんぞーーーっ!!!!』
誰が言ったのか判らないが、鶴の一声の効果は絶大だった。
寸胴鍋やら炊飯器、飯盒とあっと言う間に調理器具を揃えると、さくさく役割を決めて調理に取り掛かっていた。
カレーにシチュー。大人数の料理の定番もあれば、ミネストローネなど趣向の変わったもの。
……誰が持ってきたのか判らないが、野沢菜を使ったの炊き込みご飯まであった。
-----
そんなこんなで漸くありついたあったかいご飯。
救助作業中あんまり胃に物を入れていなかったあたしは、あまり負担にならないようにシチューを選んだのだけれど……どうもやっぱり疲れは溜まっていたみたいだ。
手にしたスプーンの頭が浸かった ―― 所によりごろごろと不揃いな野菜が顔を覗かせている ―― シチューの表面にうっすらと膜が張っているのを見ると、どうも暫く経っていたっぽい。
「大丈夫かー?何か調子悪そうだけど」
「え…あ、大丈夫ですけど…何でですか?ライス中尉」
「だってなぁ…辛党のディアが珍しくシチュー食べてるし」
なー?と首を傾げるライス中尉に合わせて、「なー?」「だなー?」とアカガネ少尉とリク少尉まで声を合わせる。
……なんでこんなに息合ってんだろうとちょっぴり疎外感。
「えっえ、なに、あたしが辛い物食べてないと珍事なの!?
それで言ったらルクス少尉が辛い物食べていない方が珍事でしょ!?」
あたし渋いの以外だったら何でも食べるもんっとルクス少尉を示せば「…………引き合いに出すな」とカレーを食べる手を止めてルクス少尉が答える。
「だって今回のカレー、大人数用だから普通の中辛ぐらいの辛さにしかしてないのにっ」
あたしも調理をしていたから、大体どんな味かは判る。
カレーは中辛と言ったけれど、普段食べ慣れている辛さからすれば、あたしやルクス少尉にとっては寧ろお子様用のカレーみたく甘いと感じる程だった筈。
「えー?だって…ルクスはいつもどーり、ノワキソースどっぷり掛けてたぞ」
「え!?」
隣を見れば、何時もの通りそ知らぬ顔でカレーを掬っていたルクス少尉が、何を寝惚けているんだと言いたげにあたしを見下ろす。
「……俺にソースの瓶を手渡したのはお前だっただろうが」
「ええ!?」
そう言われればそうかもしれなかったけど……覚えてない。
もそもそシチューを口に運びつつ、内心うわぁと頭を抱える。
だって…ルクス少尉に瓶を手渡した事すら忘れてるなんて……ちょっとまずいんじゃないかしら。
(もう帰路は寝て過ごそう)
(ああでも、軍楽隊の慰安演奏は…どうしようか)
聞いてみたいけれども…演奏中確実に寝てしまいそうだわ。
和やかに食事をする皆の声を聞きつつ、またシチューを食べる手が止まりそうになる。
―― 日常よ、お帰りなさい。
+++++
陸三中隊の皆さんをお借りしましたっ!!
炊き出しのメニューに関しては掲示板に挙がっていたものと、各日記で見かけた物を…。
捏造なので、この他のメニューがあっても良いと思いますっ。
ディアさんは疲労が溜まって体力レッドゲージです。
帰りはもそもそ寝ていると思われます^^
……な、何で被災地まで来たんだろう…車?列車?飛行機?
……無難にバス?とかかしら。
…………さ、最近寂しいなぁ。
「………へ?」
ぼんやりと聞こえた声に瞬くと、「寝るなー」とライス中尉が目の前で手を振っていた。
ライス中尉の言ってる意味が判らなくて首を傾げ、そこで漸く自分が食事中だったのを思い出した。
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行方不明者の全員救助の一報が全隊に届き、あたし達陸軍は土砂災害現場から下山すると集合場所である避難所を目指した。
陸軍他、空軍海軍、負傷者の処置に当たっていた医療隊に、行方不明者の洗い出しをしてくれた情報隊。
そして避難所で配給活動や慰安演奏を行っていた軍楽隊。
―― それぞれの三日間が終わって。
―― さて、それぞれへとへとになりつつお湯を借りて泥を落とし、三々五々に集合するとちらほら聞こえる「お腹空いたー」の五文字。
…… そのぼやきに口火を切ったのは誰だったか。
『炊き出しすんぞーーーっ!!!!』
誰が言ったのか判らないが、鶴の一声の効果は絶大だった。
寸胴鍋やら炊飯器、飯盒とあっと言う間に調理器具を揃えると、さくさく役割を決めて調理に取り掛かっていた。
カレーにシチュー。大人数の料理の定番もあれば、ミネストローネなど趣向の変わったもの。
……誰が持ってきたのか判らないが、野沢菜を使ったの炊き込みご飯まであった。
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そんなこんなで漸くありついたあったかいご飯。
救助作業中あんまり胃に物を入れていなかったあたしは、あまり負担にならないようにシチューを選んだのだけれど……どうもやっぱり疲れは溜まっていたみたいだ。
手にしたスプーンの頭が浸かった ―― 所によりごろごろと不揃いな野菜が顔を覗かせている ―― シチューの表面にうっすらと膜が張っているのを見ると、どうも暫く経っていたっぽい。
「大丈夫かー?何か調子悪そうだけど」
「え…あ、大丈夫ですけど…何でですか?ライス中尉」
「だってなぁ…辛党のディアが珍しくシチュー食べてるし」
なー?と首を傾げるライス中尉に合わせて、「なー?」「だなー?」とアカガネ少尉とリク少尉まで声を合わせる。
……なんでこんなに息合ってんだろうとちょっぴり疎外感。
「えっえ、なに、あたしが辛い物食べてないと珍事なの!?
それで言ったらルクス少尉が辛い物食べていない方が珍事でしょ!?」
あたし渋いの以外だったら何でも食べるもんっとルクス少尉を示せば「…………引き合いに出すな」とカレーを食べる手を止めてルクス少尉が答える。
「だって今回のカレー、大人数用だから普通の中辛ぐらいの辛さにしかしてないのにっ」
あたしも調理をしていたから、大体どんな味かは判る。
カレーは中辛と言ったけれど、普段食べ慣れている辛さからすれば、あたしやルクス少尉にとっては寧ろお子様用のカレーみたく甘いと感じる程だった筈。
「えー?だって…ルクスはいつもどーり、ノワキソースどっぷり掛けてたぞ」
「え!?」
隣を見れば、何時もの通りそ知らぬ顔でカレーを掬っていたルクス少尉が、何を寝惚けているんだと言いたげにあたしを見下ろす。
「……俺にソースの瓶を手渡したのはお前だっただろうが」
「ええ!?」
そう言われればそうかもしれなかったけど……覚えてない。
もそもそシチューを口に運びつつ、内心うわぁと頭を抱える。
だって…ルクス少尉に瓶を手渡した事すら忘れてるなんて……ちょっとまずいんじゃないかしら。
(もう帰路は寝て過ごそう)
(ああでも、軍楽隊の慰安演奏は…どうしようか)
聞いてみたいけれども…演奏中確実に寝てしまいそうだわ。
和やかに食事をする皆の声を聞きつつ、またシチューを食べる手が止まりそうになる。
―― 日常よ、お帰りなさい。
+++++
陸三中隊の皆さんをお借りしましたっ!!
炊き出しのメニューに関しては掲示板に挙がっていたものと、各日記で見かけた物を…。
捏造なので、この他のメニューがあっても良いと思いますっ。
ディアさんは疲労が溜まって体力レッドゲージです。
帰りはもそもそ寝ていると思われます^^
……な、何で被災地まで来たんだろう…車?列車?飛行機?
……無難にバス?とかかしら。
…………さ、最近寂しいなぁ。
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