此処はポケモン擬人化軍隊企画、『御旗のもとに』参加キャラの専用ページです。 設置H20.2.29
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2008/05/25 (Sun)
23:55:23
◇時計の針は戻ろうと、時は戻らず(5/24)
デイモス大隊長をお借りしました。
会議の様子。
会議の様子。
「出発は何時ですか?」と尋ねるアルマース軍曹に、
「明日。
空・情報編成の先発隊が今日出発。あたし達は海軍艦隊に空軍と相乗りして上陸。
今の内に各々の武器を今一度点検しておきなさい。それは自分の身を守るものよ」
と矢継ぎ早に答えると、デイモス大隊長からの会議の呼び出しに応えて指定された部屋に向かう。
-----
「第一中隊は敵基地へ直接攻撃、第三中隊は軍備保管施設の破壊へ向かってくれ。
場所は空軍の先発隊、情報がそれぞれ偵察中だ、分かり次第中隊長に無線で連絡する、
第二中隊は湖の占拠を」
巨大な地図を広げ、場所を指差しながらデイモス大隊長が各中隊の進軍を説明する。
指の動きを辿ればあたし達陸三は、陸一と一緒に湖を東に迂回して南へと向かう事になる。
大隊長の采配はそれぞれの中隊の傾向を考えた上なのだろう。
慎重派の第二を湖へ。
咄嗟の自体に対応する必要のある敵基地には行動派と慎重派が半々の陸一を。
軍備保管庫の破壊と言うのは…突撃中隊の陸三にはお誂え向き。
「思う存分暴れてこい!
ただし、いきゃなる理由があろうとも!
……あ…」
………うん。
水面下には大隊長ファンクラブなるものがあって、陸派は『デイモス大隊長は存在自体がイイのよ』って絶賛している女性隊員が大半って聞いた事があったけど……。
あの『イイ』は絶対可愛いとかそっち方面の『イイ』な訳ね……。
30の視線が注がれる先で、かぁっと頬を染めるデイモス大隊長を見ていると、「あー」と納得してしまう。
「いっ…いかなる理由があろうとも死ぬ事だけは絶対に許さない!!
足を打ち抜かれようが何をされようが、這ってても生きて帰ってこい!いいな!
以上!解散!!」
耳まで真っ赤にして早口で言い終え、半ば早足で退室する大隊長を15対の眼が無言で見送る。
バタンと音を立ててドアが閉まると、会議室の空気がふっと緩む。
デイモス大隊長の去った後の会議室に満ちる温い空気は――
緊張の緩みでも、ましてや大隊長に対する呆れでも無く。
―― 親愛なのだと、大隊長は気付いてくれるかしら。
ふっと戦場になる無人島の地図に眼を落とす。
……今も此処では戦闘が展開されて、生者と負傷者と死者が刻々とその比率を変えていく。
……戦うのは好き。
それでもその先に、あたしは相手の死を求めている訳じゃない。
仲間の生存を求めるけれど、それはイコール相手の死ではない。
殺戮で得た勝利は殺戮で返される。
――出来るならば、その戦場に横たわる亡骸は敵味方問わず少なければ少ない程良い。
生きる事を前提に。
生かす事を前提に。
殺すのなんて、本当に最後の最後よ。
命に勝るものなんて、無いでしょう?
「明日。
空・情報編成の先発隊が今日出発。あたし達は海軍艦隊に空軍と相乗りして上陸。
今の内に各々の武器を今一度点検しておきなさい。それは自分の身を守るものよ」
と矢継ぎ早に答えると、デイモス大隊長からの会議の呼び出しに応えて指定された部屋に向かう。
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「第一中隊は敵基地へ直接攻撃、第三中隊は軍備保管施設の破壊へ向かってくれ。
場所は空軍の先発隊、情報がそれぞれ偵察中だ、分かり次第中隊長に無線で連絡する、
第二中隊は湖の占拠を」
巨大な地図を広げ、場所を指差しながらデイモス大隊長が各中隊の進軍を説明する。
指の動きを辿ればあたし達陸三は、陸一と一緒に湖を東に迂回して南へと向かう事になる。
大隊長の采配はそれぞれの中隊の傾向を考えた上なのだろう。
慎重派の第二を湖へ。
咄嗟の自体に対応する必要のある敵基地には行動派と慎重派が半々の陸一を。
軍備保管庫の破壊と言うのは…突撃中隊の陸三にはお誂え向き。
「思う存分暴れてこい!
ただし、いきゃなる理由があろうとも!
……あ…」
………うん。
水面下には大隊長ファンクラブなるものがあって、陸派は『デイモス大隊長は存在自体がイイのよ』って絶賛している女性隊員が大半って聞いた事があったけど……。
あの『イイ』は絶対可愛いとかそっち方面の『イイ』な訳ね……。
30の視線が注がれる先で、かぁっと頬を染めるデイモス大隊長を見ていると、「あー」と納得してしまう。
「いっ…いかなる理由があろうとも死ぬ事だけは絶対に許さない!!
足を打ち抜かれようが何をされようが、這ってても生きて帰ってこい!いいな!
以上!解散!!」
耳まで真っ赤にして早口で言い終え、半ば早足で退室する大隊長を15対の眼が無言で見送る。
バタンと音を立ててドアが閉まると、会議室の空気がふっと緩む。
デイモス大隊長の去った後の会議室に満ちる温い空気は――
緊張の緩みでも、ましてや大隊長に対する呆れでも無く。
―― 親愛なのだと、大隊長は気付いてくれるかしら。
ふっと戦場になる無人島の地図に眼を落とす。
……今も此処では戦闘が展開されて、生者と負傷者と死者が刻々とその比率を変えていく。
……戦うのは好き。
それでもその先に、あたしは相手の死を求めている訳じゃない。
仲間の生存を求めるけれど、それはイコール相手の死ではない。
殺戮で得た勝利は殺戮で返される。
――出来るならば、その戦場に横たわる亡骸は敵味方問わず少なければ少ない程良い。
生きる事を前提に。
生かす事を前提に。
殺すのなんて、本当に最後の最後よ。
命に勝るものなんて、無いでしょう?
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