此処はポケモン擬人化軍隊企画、『御旗のもとに』参加キャラの専用ページです。 設置H20.2.29
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2008/06/26 (Thu)
23:51:15
◇雪煙フーガ(6/3)
お名前だけですが、ルクスさんとデイモス大隊長さんをお借りしてます。
6/3:撤退命令
後一本で戦争記事は大体終わり…かな?
6/3:撤退命令
後一本で戦争記事は大体終わり…かな?
ルクス少尉に担がれて中央戦場に戻り、前線に配備された医療隊に(怒られながら)右足の応急処置を受けたものの、戦場を支配していたのは双方の攻撃ではなく、自然の猛威だった。
敵味方関係なく自然の霰に襲われ体力を削り取られている中、如何にか前線で戦えているのは氷に強い種族が大多数を占めている。
………ただ。
「少尉ー。凍傷予備軍に1名追加ー!!」
「だーかーらーっ!!溶けたトコから凍るから、火炎放射使うなって言ってたでしょーっ!?」
天蒼上等兵に連れられて、前線から下がってきた新兵の様子に思わず吠える。
衛生兵が『熱い岩』を入れて沸かした湯で凍傷の処置をしているのを横目に、戦場の様子を窺うも、充分に接敵しなければ同士討ちさえありえるこの状況。
(攻撃の手が双方鈍っているのは良いんだけれど…)
後方を見れば、飛行タイプのアルマ軍曹を始め、寒さに弱い種族の兵の体力の消耗が激しい。
彼等だけでも後方に退避させようにも、そうなると前線で戦っている者を護衛に割り振る事になり、結果前線が薄くなる。
かと言って此の侭戦線を維持していれば、いずれ寒さに弱い兵や負傷している者から倒れていくだろう。
……そろそろ、進退決めないといけないわね。
細く溜息を吐いて、指示を出そうとしたその時に。
通信機がノイズと共に声を吐き出す。
『お前ら生きてるか!』
基本的、小隊長には直接掛かって来る筈のない声に息を呑む。
『吹雪によりこれ以上は進軍不可能、今すぐ全員退却だ、戻ってこい!』
「了解」とデイモス大隊長に声を返し、大きく息を吐いて両手に飛剣を構える。
「本部より退却命令!!炎タイプの者は負傷者と寒さに弱い者の護衛に就け!
吹雪の影響を受けない広域攻勢技を持つ者は前に!5分時間を稼いだ後に退却する!!」
護衛に下がる兵で空いた場所を、武器を携えた兵が埋める。
「 ―― さーてっ。カーテンコールは無しなのよお客さん方っ!!」
投じられた三刃が ―― そして各々の武器から発せられた雷撃が、メアレイヒ兵の眼前で紫電を閃かせて瞬間の思考を奪う。
「運が良ければ生き残ってね。
それでは、御機嫌よう。 ―― 退却っ!!」
退却命令とは思えない程に傲然と言い放った一言を引き金に、数人の武器が大地を震わせ ―― 吹雪が猛威を奮う戦場に、濁流が注ぎ込まれた。
湖から溢れ出したソレは人を呑み込む程ではなかったが ―― 膝まで浸かる奔流がメアレイヒ兵の自由を奪っているのを尻目に、小隊を戦場から退却させる。
濁流が流れ去った後は、置き土産の凍える風と粉雪が、自然の吹雪と共にメアレイヒ兵の足止めをしてくれるだろう。
「……風邪で済めばいいけれど…無理でしょうねぇ…」
「キッチリダメ押ししておいて何言ってンすか。てか小隊長」
「んー?」
併走していた天蒼上等兵がじっとり半目で睨む。
「アンタも負傷者なんスから、大人しく輸送車に乗っててクダサイ」
……………。
痛み止めが切れはじめた右足を知覚しながら走っていれば、天蒼上等兵の視線が痛い。
「しょーたいちょぉおー?」
「ま、まだ大丈夫よ」
「『まだ戦えると思った時には退きなさい』って、小隊長の言葉っスよね~ぇ~?」
「う…。わ、わかったわよ」
輸送車に引っ張り上げられながら背後を窺えば、今の所追撃は掛かってないようで…。
車上で少しだけ息を吐く。
……点呼を取るのが、少しだけ憂鬱だ。
+++++
撤退。
やりすぎかなぁと思いつつ、撤退時には此れ位徹底的に敵の足止めをしてから逃げそうです。この娘。
……ところで車輌って配備されてていいんだろうか…^^;
敵味方関係なく自然の霰に襲われ体力を削り取られている中、如何にか前線で戦えているのは氷に強い種族が大多数を占めている。
………ただ。
「少尉ー。凍傷予備軍に1名追加ー!!」
「だーかーらーっ!!溶けたトコから凍るから、火炎放射使うなって言ってたでしょーっ!?」
天蒼上等兵に連れられて、前線から下がってきた新兵の様子に思わず吠える。
衛生兵が『熱い岩』を入れて沸かした湯で凍傷の処置をしているのを横目に、戦場の様子を窺うも、充分に接敵しなければ同士討ちさえありえるこの状況。
(攻撃の手が双方鈍っているのは良いんだけれど…)
後方を見れば、飛行タイプのアルマ軍曹を始め、寒さに弱い種族の兵の体力の消耗が激しい。
彼等だけでも後方に退避させようにも、そうなると前線で戦っている者を護衛に割り振る事になり、結果前線が薄くなる。
かと言って此の侭戦線を維持していれば、いずれ寒さに弱い兵や負傷している者から倒れていくだろう。
……そろそろ、進退決めないといけないわね。
細く溜息を吐いて、指示を出そうとしたその時に。
通信機がノイズと共に声を吐き出す。
『お前ら生きてるか!』
基本的、小隊長には直接掛かって来る筈のない声に息を呑む。
『吹雪によりこれ以上は進軍不可能、今すぐ全員退却だ、戻ってこい!』
「了解」とデイモス大隊長に声を返し、大きく息を吐いて両手に飛剣を構える。
「本部より退却命令!!炎タイプの者は負傷者と寒さに弱い者の護衛に就け!
吹雪の影響を受けない広域攻勢技を持つ者は前に!5分時間を稼いだ後に退却する!!」
護衛に下がる兵で空いた場所を、武器を携えた兵が埋める。
「 ―― さーてっ。カーテンコールは無しなのよお客さん方っ!!」
投じられた三刃が ―― そして各々の武器から発せられた雷撃が、メアレイヒ兵の眼前で紫電を閃かせて瞬間の思考を奪う。
「運が良ければ生き残ってね。
それでは、御機嫌よう。 ―― 退却っ!!」
退却命令とは思えない程に傲然と言い放った一言を引き金に、数人の武器が大地を震わせ ―― 吹雪が猛威を奮う戦場に、濁流が注ぎ込まれた。
湖から溢れ出したソレは人を呑み込む程ではなかったが ―― 膝まで浸かる奔流がメアレイヒ兵の自由を奪っているのを尻目に、小隊を戦場から退却させる。
濁流が流れ去った後は、置き土産の凍える風と粉雪が、自然の吹雪と共にメアレイヒ兵の足止めをしてくれるだろう。
「……風邪で済めばいいけれど…無理でしょうねぇ…」
「キッチリダメ押ししておいて何言ってンすか。てか小隊長」
「んー?」
併走していた天蒼上等兵がじっとり半目で睨む。
「アンタも負傷者なんスから、大人しく輸送車に乗っててクダサイ」
……………。
痛み止めが切れはじめた右足を知覚しながら走っていれば、天蒼上等兵の視線が痛い。
「しょーたいちょぉおー?」
「ま、まだ大丈夫よ」
「『まだ戦えると思った時には退きなさい』って、小隊長の言葉っスよね~ぇ~?」
「う…。わ、わかったわよ」
輸送車に引っ張り上げられながら背後を窺えば、今の所追撃は掛かってないようで…。
車上で少しだけ息を吐く。
……点呼を取るのが、少しだけ憂鬱だ。
+++++
撤退。
やりすぎかなぁと思いつつ、撤退時には此れ位徹底的に敵の足止めをしてから逃げそうです。この娘。
……ところで車輌って配備されてていいんだろうか…^^;
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