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此処はポケモン擬人化軍隊企画、『御旗のもとに』参加キャラの専用ページです。 設置H20.2.29
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書類処理の合間。
どうにも溜息ばかりでペンが進まない。
気分でも変えようと台所に向かい、ヤカンを火に掛け、コーヒーの準備。

……どうも現実逃避したい時、あたしはヤケに手間の掛かる事をしたがるらしい。
現に今だって、インスタントのコーヒーがあるにも関わらず、ドリップコーヒー。
違うのよ?そろそろ飲み切らないと豆の風味が落ちるからで…と内心意味の無い言い訳をしながら、ペーパーフィルターに挽いてあった粉を入れる。

(なんだかなー)
さらさらとフィルターの中に粉を入れながら、考えるのは最近の自分の様子。
(不自然に…思われてなければ良いけど)
普段通りに振る舞っているつもりだけれど、やっぱり意識はルクス少尉の動きを気にしていて。
以前は何も考えずにルクス少尉に声を掛ける時に、袖を引っ張ったり軽く叩いたりとかが出来ていたのに…今は手を引っ込めてしまう。
(……駄目だなぁ)
「…………おい」
「っ!!」
不意に掛けられた声にも驚いたが、肩を叩かれた事に心臓が跳ねる。
「な、なに?ルクス少尉っ」
「…………何杯分淹れる気だ?」
「え?……あぁっ!?」
眼を細めるルクス少尉から自分の手元に注意を移せば、ドリッパーにセットしたペーパーフィルターには、一人分には多すぎる量の粉が盛られていた。
(……も、戻せないし…なぁ)
「……る…ルクス少尉」
「……………なんだ」
「…一杯ぐらい協力してくれない?」
「一杯」と指を立ててルクス少尉を見上げれば「……………構わんが」と嬉しい返事に顔が緩んだ。

(なんて言うか…さ)
コポコポとお湯を注ぎながら、自分の単純さにほとほと頭が下がる。
声一つ、仕草一つで、此処まで嬉しくなれるなんて。

「お待たせ、ルクス少尉」
「………ああ」

+++

――願うのは
――どうか
――どうかまだこの侭で

……まだ気付かないで。

+++++

ルクスさんをお借りしましたっ。

……えぇ…と。
戦争近いのに遅春でもやもや中…です^^
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