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此処はポケモン擬人化軍隊企画、『御旗のもとに』参加キャラの専用ページです。 設置H20.2.29
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すみません長いので続きに格納します^^;

ルクスさん、アカガネさんをお借りしましたっ!!


(……もっと時間をずらして来れば良かったわね)

此れでも充分お昼の混雑を見越して、混雑する時間を避けて来たのに…。
アルマ軍曹は総菜屋に行くと言っていたけど、そっちの方が良かったかしら。
そんな事を思いながら空席は無いかと食堂を見渡して――。


ふと目についた紫の姿。
逡巡は数秒。既に足は彼の方に向かっていた。


「私も同じのお願い」
今まさに注文をしようとしていた彼が、訝しげに縦長の瞳孔の眼を細める。
「えっと、同じ中隊のルクス少尉よね?」
「………………」
……訝しげな沈黙が痛い。
此れだけの長身、印象が強くて流石に間違えたりはしないと思ったけど…。
「そうだが」
「お一人だったら一緒に食べてもいいかな?」
また暫しの沈黙。それでも「好きにしろ」とありがたい言葉が返って来たので、遠慮なく同じテーブルに着く。

「顔合わせの時は、あんまり話とか出来なかったから」
「色々話がしたかったのよ」そう言って、目に入ったのは赤い辛味調味料の瓶。
ああそうだ。此れは先に言っておかないと…。アルマ軍曹みたいに止められるのもアレだし。
「ルクス少尉」
「……………何だ」
「あたし辛い方好きだからこーゆーの結構な量料理に入れるケド」
つん、と真っ赤なノワキソースの瓶をつつく。
「少尉は気にならない人?」
その言葉に、目の前の青年は猫の様な蛇の様な、縦長の瞳孔の目を微かに細めた。
「辛いの駄目?」
「……………そう見えるか?」
「いいえ。全く。………辛党?」
「……………そうだな」
「そっか」

思わぬ所で辛党仲間を見つけてしまった事に頬が緩む。

「それは嬉しいな」



「や、ここ座ってもいいかな?」
暫く会話(主にあたしが一方的)をしていたら、滑り込んできた声一つ。
陽気な声を見上げれば、鮮やかな赤い髪に気さくな笑顔。
ん、と同席している彼の様子を窺い、特に拒否するような感じがないので「ええ」と頷く。
「別にいいわよ、ここ空いているし」

「アンタ達、第一大隊の陸兵第三中隊の人達だろ?」
「……………それがどうした」
「あぁ、そういえば一度会ったわね。確か……」
確か…アカガネ、だったわね。
「やっぱり。あ、俺アカガネね。漢字だと赤い銅って書くんだけど…」
「………どうでもいい」

陽気なアカガネ少尉と物静かなルクス少尉。
動と静の対比にくすりと笑う。

「二人はこれから昼食なのか?」
「えぇそうよ。アカガネ少尉はまだなの?」
「俺もこれから」
「……………そうか」

それから料理が出来るまで、三人で話をしていた。
殆どあたしとアカガネ少尉で話していたけど、ルクス少尉も話を向ければ(相槌位だったけれども)参加してくれて。
話し掛け続けるアカガネ少尉も、相槌程度といえども答えるルクス少尉も。
……どうやら二人とも、タイプは違えど付き合いの良い人達のようだ。

「あ、注文したのが出来たみたい」
「俺のもだ」

さて、料理も来たことだし…とお話はちょっと中断。

「二人とも、美味そうなの喰ってるな。何頼んだんだ?」
アカガネ少尉の声に、ん?と首を傾げて答える。
「カレーだけど…あ、ちょっとそこのノワキソース取ってくれる?物足りなくて」
既にノワキソースをたっぷりとカレーに掛けていたルクス少尉から瓶を受け取る。
真っ赤なソースをカレーに加えて一口。
……それでもまだ舌に甘い。

「アンタ達、二人揃って辛党だったりするのか?」
「……………どうやらな」
「そういうアカガネ少尉は、何を頼んだの?」
「んー、ちょっとばかし甘いのが欲しくてさ…メイプルパンケーキ」
へぇ。…今度お茶の時にでも頼んでみようかしら。

「に」

……に?

「シナモントースト生クリーム添え、あとフルーツヨーグルト砂糖増し増しで。
ホントはこれでも足りないくらいなんだけどさぁ、さすがに食べすぎかなって……あれ?どうしたんだ二人とも」


………あたしでもそれは無理。


「………ルクス少尉」
無表情ながらも、アカガネ少尉を見る視線の意味は同じだろうと思い、ついついとルクス少尉の袖を引く。


その数日後。


「ルクス少尉……正直意外なんだけど」
「……………なにがだ」
30cm以上上にある少尉の顔を見上げ其の侭視線を下ろせば、意外と器用に料理を作る両の手が其処にある。
「手際いいのね」
「……………此れ位は出来るだろう……………ディア」
「……え?」
「………手を動かせ。焦げるぞ」
は、と我に還ってフライパンの中の鶏肉を炒めながら思う事。

先日からルクス少尉にディアと呼ばれる様になったけれど…。

(……なんで未だに愛称で呼ばれると吃驚するのかしら)

そんなに呼ばれ慣れてなかったかな……と思いながら鶏肉にカレー粉と粉末の唐辛子を入れる。後は水と固形スープの素を入れてひと煮立ち。最後にほうれん草を入れれば鶏肉とほうれん草のカレー煮は完成っと。
「ルクス少尉の方は……終わり?」
「…………そうだな」

よし。それじゃあ……。

「アカガネ少尉に激辛料理を食べて頂くとしますか」

+++++

アカガネさんとルクスさんの日記に便乗させて頂きましたーっ!!
アカガネさんとルクスさんをお借りしました。

……すみません……長いですorz
てか色々暴走しててすみません。

だってお二方の素敵文章に萌えたんだ……っ!!
甘い物を大量に頼んだアカガネさんが可愛かったんだっ。
料理上手なルクスさんが素敵だったんだっ。

そしてディア呼び有難う御座いますっ^^
もうなんと言って良いやら…っ!!

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