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「そう言えば…」
ふと、思い出して傍らの赤毛の青年に声を掛ける。
「アカガネ少尉、確か今日誕生日だったわよね?」
顔馴染みの雑貨屋に顔を出した帰りに、アカガネ少尉の好きそうなケーキでもお土産に買って来ようか。
そんな事を思いながら彼の顔を窺えばへらりと笑って「あー…」と口を濁す。
「その事なんだけどさ…」
「どうやら俺軍に出す書類を書くときに勘違いしてたみたいでさぁ、後でちゃんと調べてみたら、俺の誕生日って五日前の三月五日だったんだよ」
絶句したあたしの様子に、冷や汗をつつーっと垂らしながらアカガネ少尉が乾いた笑い声を上げる。
……調べるまでずっと誕生日を間違えていたのか彼は。
(此処まで来ると……いっそ凄いわね……)
そんな事があったのが昨日。
「……………あいつは如何した?」
「ん、ちょっとぺラップの曹長に呼ばれてたわ。ま、追々来るでしょ」
「えー?まだ食えないのかよぉ…」
ちぇー、と年若いリオルの少年が不貞腐れた様子でテーブルに頬杖を突いて目の前のケーキを眺める。
赤い色も鮮やかなクランベリーと苺のタルト。
漂う甘酸っぱい香りに、酸っぱい味を好む少年はまだしも、長身の辛党の青年は些か閉口気味。
「あたしとルクス少尉はこっち。マトマの実を使ったミートパイ」
「……………物足りないだろう」
「そう言うと思って用意してあるわよ」
トントンとテーブルに並べたのはタバスコにノワキソース。
此れ位でもまだ物足りないんだろうけど、ね。
「悪いっ、遅くなった!!」
「おっせぇよ~!」
「こら、テーブル叩かない。アカガネ少尉も座って」
「………………」
もうとっくに過ぎてしまったけれど…お誕生日、おめでとう。
そんな三月の、ある日の午後。
+++++
アカガネさんの記事に便乗っ!!
そしてこっそりルクスさんとリクさんもお借りしてます。
陸三中隊少尉でお茶とか…そんな感じで。
ケーキはディアレントのお土産です。
正直アカガネさんはこっちの方が好きそうです。
本当に蜂蜜100% 紅茶とかに入れてもお料理にも使えます。