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時期的には12月戦の少し前…です。
カトレア少尉をお借りしました!
いかにも寒そうな音を立てて木枯らしが窓を揺らすけど、壁一つ隔てた室内では温かい紅茶の香気がほのかに漂っている。
茶色く枯れた葉が風に攫われて遠くに消えるのを横目に、金に銀、クリスマスカラーが表紙を飾るカタログが、ぱらりぱらりと軽やかに捲られ。
「あら、これも似合うんじゃないかしら」
カタログを捲る音が止まり、綺麗に整えられた爪が淡いカラーのパーティドレスを纏った女性の写真をそっと押さえた。
「……カトレア少尉………」
カトレア少尉が示した写真を一目見て弱りきった声を出したあたしに、カトレア少尉はにっこりと微笑んで。
「ほらほら。プリーツの可愛いミディアムドレス」
いそいそとあたしの方に180度回して向けられたカタログの中では、髪をアップに結い上げたモデルが、ほっそりした二の腕と鎖骨も露わな、それでも甘すぎず可愛らしいドレスで笑い掛けている。
「だ…だって肩とか…胸元とか…」
空き過ぎですよぅ…。
にっこり笑うカトレア少尉をごにょごにょ言いながら見上げれば、「あらあら」とおっとり小首を傾げてカトレア少尉が微笑む。
「フォーマルなドレスだから…どうしても露出は多くなるのよ?」
「それは…そうなんですけど……」
ちらりとカトレア少尉と写真のモデル、そして自分の体型を見比べてそっとカタログを視界から外す。
……だって…ねぇ…。
それ以前に普段からスカートなんて穿かないのに…こんな華やかなパーティドレスを着ても似合うかなんてよく判らない。
……確かにドレスは…可愛いけど…。
ちらちらとカトレア少尉が捲っているカタログを覗けば、可愛いと思うのや好みだと言えるデザインが幾つか目に留まる。
その中には…着てみたいと思うのもあったりして。
反応を想像すると正直怖いんだけれど――お世辞でも似合うとか…思ってくれるかなーとか、考えてしまう。
「あらあら、難しい顔」
気になってるドレスの写真を前にうぬうぬ考え込んでいたら、カトレア少尉に眉間をつつかれた。
「……カトレア少尉」
「ほらほら。折角のパーティに着て行くドレスですもの。怖い顔で選んだドレスじゃ彼とのダンスも楽しく無いでしょう?」
「///! か、かとれあしょーいっ!?そ、そんなの無理ですっ!!」
「あら、如何してかしら?」
「だ…だってそんな…ルクス少尉はダンスに関心無さそうだし…そもそもダンスなんて…」
踊った事だって無いしー…うにゃうにゃうにゃ…。
「あらあら。『彼』がルクス少尉の事だなんて私言ったかしら?」
ふふ、と悪戯っぽく微笑むカトレア少尉に、一瞬頭の中かがくらぁっと真っ白になった。
「かっ、カトレア少尉ー!!」
「そうそう、ドレスもだけれど、こっちも悩んでいたのよね」
「にゃーーー!!」
ひょいっとドレスのカタログがカトレア少尉に取り上げられると、その下からはペタペタと付箋の貼られた雑誌が一冊。
「あらあら、付箋がいっぱい」
「わぁぁ見ないで下さい~! あっ、あ、でも相談には乗って欲しい…です…」
動揺して半ば泣きそうになりながらも。
カトレア少尉にはいっぱい相談を聞いて貰った。
だ…だって…こうやって贈り物考えるの初めてなんだもの…。
+++++
先日の絵茶で…カトレア少尉にドレスとかの相談に乗ってもらえたら…とかお話させて頂いたので…^^
…はつはるなので…ディアさんのテンパリ具合はむしろ挙動不審です…^q^
絵茶にお邪魔してきました < | HOME | > ◇不意打ちの |