此処はポケモン擬人化軍隊企画、『御旗のもとに』参加キャラの専用ページです。 設置H20.2.29
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2008/03/22 (Sat)
23:27:19
◇凸凹
……短く纏める能力が欲しいです。
とりあえず携帯で長文を打つもんじゃないと思いつつペコペコ打ってました。
ルクスさんお借りしておりますっ!
(3/23追記)
び、便乗していただいてしまいましたごふごふ(*ノノ)
かっ…格好エエ…ルクスさん…orz
有難うございますーっ!!
とりあえず携帯で長文を打つもんじゃないと思いつつペコペコ打ってました。
ルクスさんお借りしておりますっ!
(3/23追記)
び、便乗していただいてしまいましたごふごふ(*ノノ)
かっ…格好エエ…ルクスさん…orz
有難うございますーっ!!
「えーと…8-F、それに1-J…と。あとは……」
さほど広くもない資料庫は、書籍の大敵陽光を防ぐ為、採光窓しか無い上に埃っぽく薄暗い。
手には自分が借りた他に、「ついでに返して来るから」とアルマ軍曹から受け取った資料。
並ぶ書架の番号と、書籍のラベルを照らし合わせて抱えた資料を書架に入れていく。
「21-R?」
残り少なくなった書籍のラベルを見て、僅かにディアレントが眉を寄せる。
「……最上段。……どうやって届いたのかしら」
傍らの脚立に眼を遣るが、どうもステップの止め具のボルトが抜けているらしい不安定なソレを使うのは、明らかに危険過ぎる。
って。
「……そう言えば自前の羽があるのよね……アルマ軍曹には」
音も無く飛び、奇襲と偵察、精密射撃を得意とするヨルノズクの軍曹の生真面目な顔を思い出し、微かに溜息一つ。
「さて。如何しましょうか…。机からじゃ遠いし…かと言ってワザワザ脚立を他から持って来るのもなー……」
試しに…と手を伸ばしてみても、指先が辛うじて最上段の棚に引っ掛かる程度。
辺りを見渡しても踏み台になるような物は無く――。
「……やるか」
――数十秒位体重掛けたって、棚壊れたりしないわよね?
スチール製。下の段に足を掛けて手を伸ばせば、なんとか届くだろう。
幸い誰も見てないし…と資料を片手に、書架の下の段に足を掛けた所でガチャリと資料庫のドアが開いた。
「…………」
「…………」
振り返れば、無言で此方を見る長身の人影。
此方も無言で見返したその表情も、縦長の瞳孔の眼も、一見無表情…なのだが。
(……絶対呆れてる。あの冷ややかで乾いた気配は絶対呆れてるっ!)
「………な、なに?ルクス少尉」
たりたりと内心冷や汗をかきながら、棚に掛けた足を降ろすのも忘れて長身の同僚を見返す。
「…………いや」
どう誤魔化そうかと考えを巡らしていたが、当のルクス少尉はあっさりと首を振って背後の書架に向かっていった。
「…ルクス少尉は…、探し物?」
少し拍子抜けしつつ棚から足を降ろして訊けば、「………ああ」と淡白な返事が返る。
(……………)
此方の奇行をさして気にした様子も無く、書架の最上段の背表紙を眺めるルクス少尉の姿に、うー…とわやわやしつつ、心を決めて少尉の肘辺りのコートの生地を掴む。
「……ルクス少尉」
「…………何だ」
随分上から降る声を聞きながら、表情の変化の少ない顔をそろりと見上げた。
「……ちょっとお願いが」
アルノデスガ。
***
「…………此処か?」
「そうっ」
コトリと資料を最上段の棚に戻す白い手袋を目で追いながら頷く。
自分じゃ届かなかった棚にあっさり届く姿は、少しばかり羨ましい。
「戻そうにも届かなくて…。有難うルクス少尉っ」
「助かった~」と笑ってぺふぺふルクス少尉の腕を叩けば、微妙な視線が自分を見下ろす。
「…………それであれか」
『あれ』がさっきの棚に足を掛けていた事だと思い至るのに、さほどの時間は掛からなかった。
「しっ、仕方ないでしょう!?ああでもしないと届かないんだものっ」
ぐいぐいと袖を引いて抗議をしてみるものの、長身の同僚は素知らぬ顔で周囲の書架を見渡してもいる。
……あぁそう言えば。
「ルクス少尉の探し物って何?
あたしでよければお礼代わりに探すの手伝うわよ?」
こてんと首を傾げて問えば、暫しの沈黙。
「…………『+++++』判るか?」
聞いたタイトルにコックリ頷く。
「……なんて言うか…」
33cm上の無表情を見上げて苦笑い。
「…………なんだ」
「んー…」
てこてこ目当ての書架の元に行くと、その場にしゃがむ。
ひょいと資料を抜き出したのは、書架の一番下の段。
「背が高いのも大変ね」
おそらく長身の彼からは死角になっていた資料を手渡して言えば、彼がほんの微かに肩を竦めた様に見えた。
さほど広くもない資料庫は、書籍の大敵陽光を防ぐ為、採光窓しか無い上に埃っぽく薄暗い。
手には自分が借りた他に、「ついでに返して来るから」とアルマ軍曹から受け取った資料。
並ぶ書架の番号と、書籍のラベルを照らし合わせて抱えた資料を書架に入れていく。
「21-R?」
残り少なくなった書籍のラベルを見て、僅かにディアレントが眉を寄せる。
「……最上段。……どうやって届いたのかしら」
傍らの脚立に眼を遣るが、どうもステップの止め具のボルトが抜けているらしい不安定なソレを使うのは、明らかに危険過ぎる。
って。
「……そう言えば自前の羽があるのよね……アルマ軍曹には」
音も無く飛び、奇襲と偵察、精密射撃を得意とするヨルノズクの軍曹の生真面目な顔を思い出し、微かに溜息一つ。
「さて。如何しましょうか…。机からじゃ遠いし…かと言ってワザワザ脚立を他から持って来るのもなー……」
試しに…と手を伸ばしてみても、指先が辛うじて最上段の棚に引っ掛かる程度。
辺りを見渡しても踏み台になるような物は無く――。
「……やるか」
――数十秒位体重掛けたって、棚壊れたりしないわよね?
スチール製。下の段に足を掛けて手を伸ばせば、なんとか届くだろう。
幸い誰も見てないし…と資料を片手に、書架の下の段に足を掛けた所でガチャリと資料庫のドアが開いた。
「…………」
「…………」
振り返れば、無言で此方を見る長身の人影。
此方も無言で見返したその表情も、縦長の瞳孔の眼も、一見無表情…なのだが。
(……絶対呆れてる。あの冷ややかで乾いた気配は絶対呆れてるっ!)
「………な、なに?ルクス少尉」
たりたりと内心冷や汗をかきながら、棚に掛けた足を降ろすのも忘れて長身の同僚を見返す。
「…………いや」
どう誤魔化そうかと考えを巡らしていたが、当のルクス少尉はあっさりと首を振って背後の書架に向かっていった。
「…ルクス少尉は…、探し物?」
少し拍子抜けしつつ棚から足を降ろして訊けば、「………ああ」と淡白な返事が返る。
(……………)
此方の奇行をさして気にした様子も無く、書架の最上段の背表紙を眺めるルクス少尉の姿に、うー…とわやわやしつつ、心を決めて少尉の肘辺りのコートの生地を掴む。
「……ルクス少尉」
「…………何だ」
随分上から降る声を聞きながら、表情の変化の少ない顔をそろりと見上げた。
「……ちょっとお願いが」
アルノデスガ。
***
「…………此処か?」
「そうっ」
コトリと資料を最上段の棚に戻す白い手袋を目で追いながら頷く。
自分じゃ届かなかった棚にあっさり届く姿は、少しばかり羨ましい。
「戻そうにも届かなくて…。有難うルクス少尉っ」
「助かった~」と笑ってぺふぺふルクス少尉の腕を叩けば、微妙な視線が自分を見下ろす。
「…………それであれか」
『あれ』がさっきの棚に足を掛けていた事だと思い至るのに、さほどの時間は掛からなかった。
「しっ、仕方ないでしょう!?ああでもしないと届かないんだものっ」
ぐいぐいと袖を引いて抗議をしてみるものの、長身の同僚は素知らぬ顔で周囲の書架を見渡してもいる。
……あぁそう言えば。
「ルクス少尉の探し物って何?
あたしでよければお礼代わりに探すの手伝うわよ?」
こてんと首を傾げて問えば、暫しの沈黙。
「…………『+++++』判るか?」
聞いたタイトルにコックリ頷く。
「……なんて言うか…」
33cm上の無表情を見上げて苦笑い。
「…………なんだ」
「んー…」
てこてこ目当ての書架の元に行くと、その場にしゃがむ。
ひょいと資料を抜き出したのは、書架の一番下の段。
「背が高いのも大変ね」
おそらく長身の彼からは死角になっていた資料を手渡して言えば、彼がほんの微かに肩を竦めた様に見えた。
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